原作者野尻です。
最終回、いかがでしたでしょうか。ちょっと脱力? 私はこういうの好きですけど。
「山勘でスキップ弾道」に多くの疑問が寄せられていますが、さてどうでしょうか。即答できる人は日本中探してもそうそういないと思いますし、もちろん私もわかりません。手動操縦でできる前提がありなら、物理的には可能ですけど。
私の考えでは、スキップ弾道で一番重要なのは船を正確な再突入回廊に乗せ、揚力姿勢を保つことです。この二つは再突入が始まる前にすませているわけですから、後はなんとかなりそうな気がします。石を水面でスキップさせるのだって、投げっぱなしでできますもんね。
むしろ私が心配しているのは「そもそもスキップ弾道をとることが解決になるか」です。そうすることで熱負荷を大幅に減らすという見解と、いや逆に増えるという見解がありまして。
どんな経路を辿ろうと、トータルの発生熱量は同じでしょう。スキップ弾道は経路が長くなるぶん、時間あたりの熱流量が減るから、輻射冷却するぶんを差し引けば温度のピークは下がるはず――というのが私の考えですけど、どうでしょうか。
6G下で手動操縦ができるか、というのも争点ですが、戦闘機は頭から尻へ6Gかかるような機動をするそうですから、できないわけじゃないような気もします。
この写真は1997年のSFコンベンションでやった耐Gテストです。素人実験ですからあてにならないんですけど。
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腕の重さを測っておいて――どうやって測るかというと、水を満たしたバケツに腕を突っ込んであふれた水の量から推定しました。人体の比重を1として――手首にロープを結んでバネ秤でテンションを測りながら引っ張り、重力の代わりにしようというものです。
写真では被験者が電卓を操作していますが、女性でまともに電卓が操作できたのは4Gが限界でした。ただしこれは肩から先をすべて筋肉で支えた場合です。マンゴスティンの操縦はどうでしょうか。
ま、こうやってあれこれ検討できるのがSFの楽しさですから、みなさんもいろいろやってみてくださいな。
話変わってDVDの見本をいただきました。限定版のサントラ、いいですよ~。きれいなピアノ曲が多いです。生天目さんの『AMASALAYA』も入ってます。これは貴重ですよね。
